宅地・ガケ、地盤リスクに関するコンサルタント会社

「地区」と「地域」の防災計画
　みなさんがお住まい都道府県、そして市区町村では、「地域防災計画」が定められています。地域防災計画は、災害対策基本法に基づいて作成され、災害のタイプ（洪水・地震・津波・火山・火災等）型ごとに、予防・事前対策、応急対策、復旧・復興対策として行なうべき事項とその実施責任について策定されています。そして、自治体単位でハザードマップも作成されます。
　一方、「地区防災計画」は、身近な範囲（〇〇地区、小学校区など）一定の地域において、地域の自然災害に対する防災力を上げるための助け合い（共助）について、自発的な防災活動計画を策定することです。
　例えば下の図、避難するとしたらどこがよいでしょうか。指定された避難所は、最も土石流の直撃しやすい位置にあるのですが、かといって洪水の氾濫を受ける場所に避難するわけには行きません。理想的には下の図の「白い範囲」に避難所や防災倉庫、情報集約するための施設があれば効果的です。


　出典）：下河・清水（2020）：微地形判読のハザードマップ・防災計画への応用
　　　　　　 令和2年度砂防学会研究発表会概要集
　
　環境地質サービスでは、地区、地域の実情に応じたオーダーメイドの防災計画に貢献します

　その一環として、令和3年度砂防学会研究発表会「オンライン大会」の企画セッション、　コロナ禍における土砂災害に備えた地区防災計画のあ り方と実効化　においても発表を予定しています。